domyの日記

なんかやっぱり吐き出したい。友だちも少ないことだし。

不安の電話

 

ちょうど去年の今頃だった。

 

「物忘れが激しくなっている、一人がこわい。」

 

義母からの電話が鳴った。

 

その日から、

ひと月くらいの間隔でかかっていた電話が

2,3日置きになり、毎晩になり

とうとう夫の仕事中にも関係なく、電話が鳴るなるまで

あっという間だった。

以前の義母は私たちと会うと必ず

「1人になっても

あなた達には絶対に

世話にならんからね」と言っていた。

私たちも、

「そうだね。

ボケずにしっかり頑張ってね」

と言った。

 

事実、

数年前には義母は

脳梗塞で2度ほど倒れ、

入退院の手続きを1人で全部こなしてしまい

病院のスタッフにも驚かれたそうだ。

 

子どもの世話になんかならない 

と言っていた義母は

本心でそう言っていたのだ。

 

 

しかし、現実は思っていた通りにならなかった。

 

日に日に増す電話の中で

義母は

何度も何度も

「一人はこわい」

と言っていたという。

 

一人暮らしも限界だな、

こちらに呼び寄せることにする。

 

 

80を過ぎてから

環境が180度も変わってしまう

そんなことが

自分に待っていたなんて

思ってもなかっただろう。

 

ほぼ80年間生活してきた場所がリセットされる...

 

義母83歳。